皆さん、こんにちは。
夏真っ盛りの八月(葉月)、如何お過ごしでしょうか。
本日(8/11)は『山の日』、そしてお盆休みの連休初日ということ
もありご実家に帰省される方も沢山いらっしゃることと存じます。
今後も連日暑い日が続くと思われますので、体調崩されませんよう
どうぞお身体ご自愛下さい。
『季節を感じる御朱印』、今月の花の添え印は『朝顔』でございます。
皆さんも小学生低学年の頃、夏休みになると朝顔の鉢植えを学校から持ち帰り、
今日はいくつ花が咲いたなど成長観察の日記を付けられたのではないでしょうか?
また、朝顔は奈良時代末期に遣唐使によって中国から日本に持ち込まれたそうですが、
そのときは観賞花としてではなく、種子が生薬として用いられていたことをご存知ですか?
朝顔は、漢名(中国名)では「牽牛」といい、非常に高価な薬であったことから、
贈答された者は、御礼として牛を牽いてきたことに由来すると謂れ、日本に渡来した
ときも百薬の長としてとても珍重されたそうです。
その後、江戸期になると朝顔が七夕の頃に花が咲き、そして彦星の別名が「牽牛星」で
あることから、花が咲いた朝顔は彦星と織姫が年に一度会えたことを具現化する縁起の
良いものとされ市中に売り歩かれるようになったとのことです。
朝顔の花言葉は、「儚い恋」、「短い愛」、「固い絆」、「愛情」だそうですが、
まるで彦星と織姫のロマンスそのものを指しているようですね。
今月の朝顔の添え印を目にされたときに、懐かしい幼少期の思い出や、大切な人の
存在を思い返すきっかけ、そして水色(空色)の朝顔から暑さを和ます涼やかな気持ち
になって戴ければ幸甚です。
※書き手により社号の墨書の字体が異なりますので予めご了承下さい。