皆さん、こんにちは。
昨夜は十五夜、中秋の名月。あちらこちらで様々なお月見のイベントが
行われ皆さんも月を愛でられたことと存じます。
さて、10月の古称は皆さんご存知の通り「神無月」。これは、日本全国の神様が
10月になると出雲大社にて人と人との様々なご縁を結ぶ為の会議をされる為に
出雲(島根県)へお出かけになられ留守にされるという民間信仰に基づくもの
でございます。
しかし、以下のような他説もございますのでご紹介致しますと、①「かんなづき」の
「な」は「の」を意味し、つまり「神の月」、「神祭りの月」であるというもの。
②伊勢の神宮の例大祭に当たる「神嘗祭(かんなめさい)」が斎行される月、
「神嘗月(かんなめづき)」の音が変化したというもの。神嘗祭を始めとして日本全国の
秋祭りは、”その年の豊かな実りを大神様に感謝申し上げる”という極めて重要な意味を
持っています。
神様の御利益として「縁結び」(特に恋愛を中心とした)が期待されていることからも、
縁談を始め様々なご縁を結ぶ会議が出雲で行われていると考える方がロマンチックでは
ございますが、日々の感謝を「祭祀」を通して体現する神主の立場としてはやはり
「かんなづき」は日本の津々浦々で神様への感謝のお祭りが行われている状を表した、
「神の月」がそもそもの語源であるという説を支持してしまいますが、皆さんは如何でしょうか?
さて、本題に入りますが今月の花の添え印は、『金木犀』でございます。金木犀の花言葉は、
「謙虚」、「気高い人」。西洋の神は一神教が多く全知全能の神(God)でありますが、
日本の神々は八百万(やおよろず)とも云われ森羅万象に宿り、それぞれの神が自分の得手
(自負するもの)をわきまえ最大限に活かし、共存協力すことにより全体の調和を保っており、
その姿は正に「謙虚」かつ「気高い」と言えるのではないでしょうか。10月は「神の月」、
「神祭りの月」。神様へ「当たり前の日常」に対する感謝を謙虚にお伝えしましょう。
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